わずらわしい頻尿での尿漏れは過活動膀胱が原因!?
頻尿で尿漏れをしてしまう・・・そんな尿漏れのお悩みをかかえる方は実は多いんです。
1日の排尿回数が多かったり、眠っている夜間に尿意を感じて目が覚めてしまったりと、頻尿で悩んでいる人はそのわずらわしい症状にうんざりしているかもしれません。
頻尿の症状がでるのは「過活動膀胱(かかつどうぼうこう)」のサインかもしれません。
「過活動膀胱」について理解し、適切な治療を受けることができれば、頻尿や尿漏れを改善することができますし、治療を受ける以外にも尿漏れパンツを利用することで、尿漏れの悩みを小さくすることもできます。
ここでは、頻尿や尿漏れの悩みを解決する症状の説明や改善方法について紹介していきます。
1.頻尿で尿漏れするのは「過活動膀胱」が原因かもしれません
2.頻尿で尿漏れをしてしまう過活動膀胱は「お薬」と「行動療法」で治療できます
3.頻尿や尿漏れは病院で相談をすると早めの改善がはかれます
4.頻尿や尿漏れには尿漏れパンツを利用するのがおすすめ
5.頻尿や尿漏れは生活習慣を見直すことでも改善できます
頻尿で尿漏れするのは「過活動膀胱」が原因かもしれません
頻尿が原因で尿漏れをしてしまう方は「過活動膀胱(かかつどうぼうこう)」を疑ってみましょう。頻尿が悩みで病院で受診する多くの方が「過活動膀胱」と診断されています。
過活動膀胱は、「切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)」という症状とも関係しています。
過活動膀胱には
・排尿がガマンしづらい
・一日の排尿回数が多くなる
という症状があらわれます。
過活動膀胱を引き起こす原因の1つが「脳血管障害(のうけっかんしょうがい)」や「脊髄損傷(せきずいそんしょう)」などの「神経因性(しんけいいんせい)」だと言われます。
神経因性による過活動膀胱は「尿をためる」といった信号や、「尿を出す」といった信号がうまく伝えられなくなり、排尿がコントロールできなくなることで頻尿の症状が出てしまいます。
もう1つの原因として「加齢」や「前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)」などの「非神経因性(ひしんけいいんせい)」が挙げられます。
これは、尿を出すための身体の機能が弱くなったり、傷ついたりすることで頻尿の症状がでてしまうケースです。
まずは、自分の過活動膀胱の原因が「神経因性」か「非神経因性」か、どちらであるかを知ることが大切です。
頻尿で尿漏れをしてしまう過活動膀胱は「お薬」と「行動療法」で治療できます
過活動膀胱は、病院で治療することができる病気です。
代表的な治療方法の1つが、「抗コリン薬」による治療です。膀胱を収縮させる「アセチルコリン」という物質が過剰分泌することで、頻尿になってしまうケースがあり、その場合は「アセチルコリン」の活動をおさえる「抗コリン薬」を服用します。
抗コリン薬で症状を改善する方は多くいますが、便秘や口の乾きといった副作用もでてしまいます。
頻尿は水の飲みすぎで症状が強く出てしまいますが、抗コリン薬を服用することで口の乾きが副作用として出てきて、そのせいで水を飲みすぎてしまう、という悪循環を招くこともありますので医師の指示に従って、薬を正しく服用することが大切です。
薬を服用する治療方法の他には、「行動療法」があります。
これは薬の服用ではなく、おしっこをガマンすることで排尿間隔を延ばしていくという治療方法です。
「尿をガマンすると膀胱炎の原因になる」と考える方もいますが、そのような因果関係は証明されていないので、安心して行動療法にトライしてみましょう。
この他にも神経を刺激させて改善をはかる「磁気刺激療法(じきしげきりょうほう)」や、神経に持続的に電気刺激を与える「仙骨神経刺激療法(せんこつしんけいしげきりょうほう)」といった色々な治療方法がありますので自分に合った治療法がみつかるでしょう。
頻尿や尿漏れは病院で相談をすると早めの改善がはかれます
過活動膀胱が原因だと考えられる頻尿や尿漏れが起こっている場合は、専門の医師へ相談することをおすすめします。
病院で相談をすることで、自分の症状についてしっかりと理解することができ、適切な治療を受けることができますよ。
「年齢のせいだから」と考えたり「恥ずかしいから」と思ったりせずに、まずは気軽に相談することが大切です。
病院での検査には、尿の中の成分を調べる「検尿」や、腎臓や膀胱の状態をみる「超音波検査」などがあります。
病院で精度の高い検査を受けることで、頻尿の原因を特定することができ、普段の生活の改善を促す「生活指導」や、抗コリン薬などによる「薬の服用」を受けることができます。
多くは薬の服用や、普段のトレーニングで改善がはかれる尿漏れトラブルですが、場合によっては「心臓病」や「糖尿病」といった大きな病気が隠れていることもあります。
また、高齢者の場合は、夜間に何度もトイレに行くことは、転倒の危険性を高めてしまうことにもなるので、早めの対策が大切です。
初めのうちは抵抗がある泌尿器科での受診ですが、適切な治療を受けることができれば、毎日の生活の質をあげ、快適な日常生活が送れるようになります。
日々の生活に影響してしまう頻尿や尿漏れだからこそ、積極的に専門の医療機関を受診して、早めの改善をはかってみてはいかがでしょうか。
頻尿や尿漏れには尿漏れパンツを利用するのがおすすめ
尿漏れや頻尿の症状は、病院にいったからといってすぐに改善することはできません。また、大きな改善は見込めても、尿漏れや頻尿をゼロにすることは難しいでしょう。
尿漏れの不安から開放され、安心できる快適な日々を取り戻すためには「尿漏れパンツ」の利用をおすすめします。
尿漏れパンツは、名前のとおり尿漏れをしてしまう方のために開発されたパンツのことで、尿の吸収や消臭機能に優れたバンツです。
「尿漏れパンツの利用は抵抗がある」という人もいますが、尿漏れパンツも多数の種類があり、通常の下着と見た目も履き心地も変わらないものも多くあるので安心です
また「買う時に周りの目が気になる」という方もいますが、専門の通販サイトで購入すれば、周囲の目を気にすることなく、自分に合った商品を時間をかけて選ぶことができます。
頻尿の症状が強く出始めると、外出のときも「いつ尿漏れしてしまうか」「トイレは近くにあるのか?」と不安が大きくなってしまいますよね。
しかし、尿漏れパンツを利用していれば、外出時に尿が漏れてしまっても安心です。
「軽失禁用」から「大失禁用」まで尿漏れの程度に合わせてパンツを選べるので、すぐにトイレにいける自宅では「軽失禁用」を使い、トイレが近くにない外出時は「中失禁用」を使う、といった使い分けもできますよ。
初めから拒むことはせずに、まずは自分に合ったパンツがあるか探してみてはいかがでしょうか。
頻尿や尿漏れは生活習慣を見直すことでも改善できます
治療や薬の服用以外にも、生活習慣の見直しも大切です。
例えば、アルコールやカフェインは利尿採用があるので、アルコールやカフェインの摂取を減らすだけでも、頻尿には効果があるでしょう。
また「肥満」も尿漏れが多くなる原因といわれています。脂肪で膀胱に余計な圧がかかって、排尿に影響を与えるためです。
肥満だけではなく、「便秘」も尿漏れに関係があります。腸につまった便が膀胱を刺激したり、トイレでふんばることで尿漏れに影響を与える骨盤底筋(こつばんていきん)が傷んだりするためです。
このように、治療や薬の服用以外にも、尿漏れや頻尿を改善する方法はあります。
まずは、食生活や運動など自分の生活習慣を見直して、健康的な毎日を手に入れられるように努めましょう。
頻尿で尿漏れをしてしまうと、毎日の生活が快適ではなくなってしまいますよね。
頻尿や尿漏れは、症状をしっかりと理解し適切な治療や行動をすることで改善をはかることができます。気になる方は専門の医師へ相談するようにしましょう。
尿漏れパンツを利用すると、万が一の頻尿や尿漏れにも悩まされない快適な生活を手に入れることができるでしょう。