尿漏れを事前に予防するために、尿漏れが起きやすい場合の対策をしておきましょう
尿漏れは、40代になると約3割、50代になるとそれ以上の割合で発症するとされています。
秘密にしている方や一時的な症状も含めれば、その割合ははるかに増えるでしょう。
尿漏れは決して「他人事」ではなく、現在発症していなくてもほぼ100%の確率で将来的に発症するものです。
そのため、尿漏れはあらかじめ予防しておくに越したことはないのです。
尿漏れを事前に予防するには、まずは「どういう場合に尿漏れが起きやすいのか」ということを知っておくことが大前提です。
事前に対策しておけば、そもそも発症する可能性を下げられるのです。
さらに、仮に発生したとしても最善の対処法を知っていれば落ち着いて対処することも可能になります。
いざとなった時の被害を最小限に抑えることができるのです!
尿漏れを予防することは、すなわち生活で抱える不安を予防することです。
人生の質を高く保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。
1.こういう人は要注意!?尿漏れになりやすい「人」や「タイミング」とは
2.尿漏れを事前に予防するためにできること
3.尿漏れを予防したのに発症してしまったら?適切な対処法について
こういう人は要注意!?尿漏れになりやすい「人」や「タイミング」とは
まず、どんな場合に尿漏れになりやすいのでしょうか?
同じ尿漏れでも、性別や年齢によって原因が大きく異なるので、自分のケースに当てはまるかどうかのチェックリストとして使ってください。
40歳以上の男女
加齢とともに、膀胱をコントロールする筋肉群である「骨盤底筋」が弱っていきます。
そのため、40歳以上になると尿漏れが始まってしまう人がどうしても多くなります。
また、高齢になると免疫力が下がり、他の病気が発症する確率も上昇します。
それが膀胱の活動に影響を及ぼして、尿漏れにつながってしまう場合もあるのです。
関連記事:「尿漏れが増え始める40代では生活習慣の改善や体操で尿漏れ予防しましょう」
生理・妊娠中の女性
女性特有ですが、生理・妊娠の時期に一時的に尿漏れが発生することがあります。
これは、出産しやすい身体にするために、骨盤底筋を緩める効果のあるホルモンが分泌されることが原因の一つと言われます。
いつ起きても大丈夫なよう、原因から対処法、症状を判断する際に役立つ知識を持っておくことが大切です。
関連記事:「生理の時は尿漏れが増えるので尿漏れシートやナプキンを上手に使いましょう」
妊娠中は大きく体の状態が変化するので、不安になりがちな時期になります。
予防のしようがない問題もありますが、尿漏れに関しては対策がとれるのです。
早めに予防しておくことで不安を減らし、妊娠・出産に集中できるようにしましょう。
関連記事:「妊娠中の尿漏れは体操やベルトで骨盤を締めることで改善されやすくなります」
前立腺に異常がある男性
こちらは、男性特有の原因です。
「前立腺」という臓器は、男性だけが持っています。
前立腺は加齢と共に異常をきたす確率がとても高く、80歳までに前立腺肥大が発症する男性は全体の約9割とも言われているのです。
男性であればいずれかかるであろう前立腺異常ですが、この病気は尿漏れの原因ともなります。
肥大化した前立腺は尿道を圧迫して膀胱の収縮運動を妨げ、脳から送られる指令が上手く到達しなくなる場合があるのです。
前立腺肥大は悪化すると腎不全になる場合もあります。
早期発見のためにも、正しい知識をもっておきましょう。
関連記事:「男性特有の前立腺異常による尿漏れは放置しないで専門医に相談」
若くても注意!生活習慣が乱れがちな人
実は、尿漏れの原因として「生活習慣の乱れ」が挙げられます。
そのため、30代以下の若いうちから尿漏れを発症することも珍しくありません。
特に原因となるのは「肥満」や「慢性的な便秘」、「ストレス」など。
まだ若いのに尿漏れが発症した場合は、まずこれらの原因を疑ってみることで解決につながる可能性が上がるのです。
関連記事:「若い方にも尿漏れはあるので原因を知り対策しましょう」
膀胱炎にかかっている人
尿道に細菌が入り込んで、膀胱で炎症を起こす病気を「膀胱炎」と言います。
尿道の構造上、女性のほうが発症しやすいとされている病気です。
膀胱炎になると、尿漏れも同時に発症しやすくなります。
関連記事:「尿漏れ・膀胱炎は日常生活で予防しツライ時には病院に行ってみましょう」
尿漏れを事前に予防するためにできること
次に、尿漏れを予防するために今日からできる対策について見ていきます。
大きく分けると、「骨盤底筋のトレーニング」と「生活習慣の改善」の2つで対策します。
尿漏れは無意識に起こることが多いので、気づいたときには漏らしてしまっていることがほとんどです。
日常的に予防し、尿漏れする不安のないよう健康な体を保ちましょう!
関連記事:「無意識な尿漏れを改善予防することはできます」
まず、尿漏れが発生する前から骨盤底筋を鍛えておく、という方法が考えられます。
多くの尿漏れは骨盤底筋のゆるみから発生するもの。
「そろそろ尿漏れが起こるんじゃないだろうか?」という不安がある場合は、とにかく骨盤底筋を強化しておくことが効果的です。
骨盤底筋のトレーニング方法は非常に簡単です。
・仰向けに寝転がり、足を肩幅に開いて膝を立てる
・肛門、尿道周辺にキュッと力を入れ5秒~20秒ほどキープし、力を抜く
・40秒~55秒ほど休憩し、また同じように力を入れる
このトレーニングを1日10分ほど、3か月程度継続することで効果が期待できます。
関連記事:「尿漏れ改善する方法は尿漏れタイプで変わりますが骨盤底筋のトレーニングは効果的です!」
次に、生活習慣を改善する、という方法があります。
肥満や便秘が尿漏れの原因になるのであれば、この原因を解消すれば尿漏れの不安も解決できます。
尿漏れの原因にもなる膀胱炎を対策するためにも、この方法は効果的です。
生活習慣の改善は体の抵抗力を高め、膀胱炎はもちろん病気にかかるリスク自体が激減します。
尿漏れを予防したのに発症してしまったら?適切な対処法について
もし尿漏れが発症してしまった場合も、すぐに適切な対処をすることで問題を最小限にできます。
尿漏れはいずれ根本的に治療する必要がありますが、その前にとにかく一時的な対処が必要ですよね。
そこで、尿漏れパッドや尿漏れパンツを利用しましょう。
少し恥ずかしさはあるかもしれませんが、大事な会議・友達との時間で尿を漏らしてしまうよりはずっと良いはずです。
一般的には、漏れる尿の量が少ない場合は尿漏れパッド、多い場合には尿漏れパンツを使用します。
関連記事:「尿漏れパッドは尿漏れのタイプによって使い分けると便利です!」
関連記事:「尿漏れパンツは男性用・女性用共に通販で気軽にお買い求めになれます!」
多くの人が経験する病気、尿漏れ。
いくら予防してしても発症する確率は高いものなので、回避するだけではなく上手に付き合っていくことも非常に大切です。
まずはできるだけ発症しないように予防対策し、もし発症しても落ち着いて対処できるように準備をしておく。
たったこれだけの心構えで、はるかに気持ちが楽になります。
ぜひ実践して、実際の生活に役立ててください。